冷間圧延機を通過した硬い鋼板は、冷間加工や切削加工性を向上させるため、焼鈍炉で熱処理(焼きなまし)を行ない鋼板の軟化を図ります。
伝熱促進体は、その焼鈍炉に組み込まれているラジアントチューブ管の排気側に装填し、燃焼ガスの流れに乱流を生じさせ、排気側の燃焼ガス熱量を、効率的に利用することを目的としています。
伝熱促進体を装填することにより、従来排気ガスと一緒に捨ててしまう排気ガスの熱損失を防止し、効率良く熱エネルギーを伝えることが出来るので、排気側の温度を、バーナー側と近似した温度に保つことが可能となりました。
また、伝熱促進体の効果により、エネルギー効率が向上するため、排ガス温度の低下がみとめられ、省エネと(4〜5%)、温暖化ガス放出及び窒素酸化物の減少が実証されています。
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・写真:伝熱促進体本体
・材質:軽量ムライト質
・寸法:φ170×107mm
(寸法はチューブ内径に合わせますのでご相談ください)
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