私たち人類の歴史は、常に「熱」と共に歩んできました。 その消費量は文明の豊かさと文化の指標とも言われます。しかし、地球の資源は有限であり、同時に温暖化という大きな課題とも直面しています。私たちは、省エネルギーと環境負荷低減に真正面から取り組む責務があります。
当社は1947年(昭和22年)の創業以来、珪藻土という大地からの恵みを活かし、多孔質省エネルギー材「耐火断熱れんが」の研究開発・製造を通じて、社会と産業の発展に寄与してまいりました。自動車産業をはじめ多くのお客様から信頼をいただき、70余年にわたり歩みを進めてきました。
しかし2024年1月1日、能登半島地震は私たちに大きな試練をもたらしました。工場の心臓部である焼成炉は倒壊し、煙突も失いました。生産は一時完全に停止し、従業員の生活も揺さぶられました。それでも私たちは、決して歩みを止めません。
「人命を守ること、地域を守ること、そしてお客様への供給責任を守ること」
この三つの使命を胸に、私たちは事業継続力強化計画を策定し、復旧と再建に取り組んでいます。工場の耐震・液状化対策、新たな焼成炉の導入、強度の高い煙突の建設、自家発電設備や情報システムの保全、そして従業員の生活と雇用の継続。すべては「未来へ事業をつなぐ」ための挑戦です。
能登から世界へ。
丸越工業は必ず立ち上がり、これまで以上に強靭で持続可能な企業へと進化します。
地球環境への責任を果たしながら、地域と共に生き、そして次の世代へ誇れる産業を残すために。
私たちの復興は、単なる再建ではなく「新たな価値創造」への出発です。 皆さまのご支援とご期待に応え、必ずや能登から未来を照らす企業として再生することを、ここにお約束いたします。
丸越工業株式会社
代表取締役 木地 一夫
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