能登半島地震からの復興に向けて
2024年1月1日、能登半島地震は私たち丸越工業に大きな爪痕を残しました。事務所棟や工場設備は倒壊・液状化の被害を受け、基幹設備は壊滅的な状況となりました。従業員は全員無事でありましたが、残念ながらご家族の中で1名の尊い命が自宅の倒壊によって奪われました。深い悲しみと痛恨の思いを胸に、私たちは一層の覚悟をもって歩みを進めています。
被災後は水道の復旧すら半年以上を要し、工場再建を担える業者もなかなか見つからず、費用の見通しがまったく立たないまま時間だけが過ぎる苦しい日々が続きました。しかしその間、多くのお取引先様から温かいご支援とご理解を賜り、代替品でのご対応や寛容なお取引によって、弊社は社員も辞めず「事業継続」することができております。このご厚情に対し、心より深く御礼申し上げます。
現在、9月に「なりわい再建支援補助金」の申請を進め、復旧・復興への道筋がようやく開けてまいりました。私たちは令和9年3月を目標に、最新鋭の自動化設備を備えた工場での生産100%再開を目指します。本格的なBCP「事業継続計画」も作成し、これまで以上に品質と効率を高め、お客様に確かな価値をお届けできる企業へと進化してまいります。
「能登から、再び世界へ。」
この言葉を胸に、丸越工業は必ず復活し、地域と共に歩み続けます。お客様におかれましては、どうかもうしばらくのお時間を賜りますよう、伏してお願い申し上げます。
丸越工業株式会社
代表取締役 木地 一夫
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